久々にすごい本と出会いました。
若い頃、山崎洋子さんの女の人生シリーズを読んでいて、最近また読みたいと思いました。
彼女の淡々とした語りの源と
言えるような自伝です。
大好きなんです。
重く苦しい話が多いのに
彼女の魔法ともいえるスピード感に
本を置く間もないくらいに一気読みして
しばらく脳が興奮していました。
泣く暇がないくらい!
ネタバレは書きませんが
人生のミステリーの種明かしまで
あるのですよ!!!
さすがミステリー作家さんです。
自伝的な書き物を読むと
日本てえげつない面あったんだよなと
思いますね。
いつから私たちはどこか
良い人ぶって生きてるんだろう。
汚いし卑しくなれる存在だから
良くあろうというものなのに。
「人間の裏側まで見て初めて喜怒哀楽を語れる!」
そんな山崎洋子さんの魂の声が聞こえてきそうです。
山崎洋子さんを虐待した継母へのまなざしは観音様そのもの。
人間をより深く見つめてくれて
そして包みこもうとしてくれる。
興奮しちゃって
上手く書けませんけど
とにかくお勧めです。
喜怒哀楽を超えてます。
悪夢のようなバカげた社会も目をそらさず
しっかり観よう。
観てやろう。
ミステリーの謎解けるかもしれません。
